日本穀物検定協会が行う2013年産米食味ランキングで、伊賀米コシヒカリが3年連続となる最高評価「特A」に認定されたことを受け、伊賀米振興協議会は17日、三重県伊賀庁舎で記者発表した。東海地域で唯一の「特A」認定となりました。
伊賀米は、11年産米で初めて特Aの評価を得てから、毎年高い品質を維持してきました。昨年夏の高温やカメムシ被害で品質の低下が懸念されましたが、生産者の水管理、適正な施肥、病害虫防除の取り組みにより、高品質な米に仕上がりました。
三重県伊賀農林事務所の芳尾知也主幹は「今年は3回目で喜びも大きい。伊賀米のさらなる品質の向上に取り組んでいきたい」と語りました。
1996年にはJA全農みえ・JAいがほくぶ・JA伊賀南部・伊賀市・名張市・三重県が合同で伊賀米振興協議会を設立し、「伊賀米」のブランド化に取り組んできました。2004年には、高品質化に向けて、「伊賀米定義」と呼ばれる独自の基準を設け、種子の全量更新や農産物検査を受けてJAへ出荷することなど5項目をまとめました。
伊賀市と名張市からなる伊賀地域は、盆地特有の気温差が大きい気候と、かつては古琵琶湖(現在の琵琶湖)の湖底にあったとされ、植物が腐食し堆積した土壌などや水量が豊富なことを活かして米作りを行ってきました。
2013年産食味ランキングでは、全国131産地品種について外観・香り・味・粘り・硬さ・総合評価の6項目で試験が行われ、38産地が5段階で最高評価の「特A」と評価されました。